華国の魏毅外相が、今月末にニウエなどの南太平洋諸地域を歴訪することを、華国外務省のスポークスマンが発表した。専門家は「これは濠州に対する明確なシグナルだ」と分析している。
華国外務省の発表によると、魏外相はニウエやクック諸島、ニュージーランドなどのオーストララシア政府と自由連合の関係にある諸地域を訪問する。訪問に際して、外交部スポークスマンは「自由連合は外交、防衛についてオーストララシア政府が法的責任を有するものの、加盟国の外交権は妨げられていない」とし「結果的にそのような問題は当該地域が扱う問題であり、我々が干渉する必要はない」と添えた。
これについてパリ政治学院(IEP de Paris)のウェルベック教授は「これは濠州に対する、華国からの明確なシグナルだ」と分析した。
まず歴訪について「北京は将来的に、南太平洋を自身が活動する拠点にしたいのではないか」とし「華国の軍事的、経済的な影響力は既にユーラシア大陸にだけ向けられる時代は終わっている。彼らは心の底から、西太平洋がアメリカで、東太平洋は当然に華国が支配するべきだという理念を持っており、事実今の膨大な海軍建設などはこれに基づいている」とした。
またスポークスマンが自由連合が有する外交権について強調したことに対しては「自由連合だからといって、南太平洋諸地域が濠州と常に共にあるという今の国際的、地域的な立場を打破し、明確な独立国として南太平洋を扱いたいという意志が見える」と分析した。
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