在仏華国大使の白衛万(Bai-Weiwan)氏は23日、国内の報道番組に出演し「西太平洋は元来全てが華国の核心的権益であり、これらを妨害するような全ての行為は決して許されるものではない」と主張した。
白大使は番組の冒頭、リポーターにインド洋で長期間にわたり訓練を行っている華国海軍艦隊について問われると「私は多くのことを知る立場にない」としつつ「インド洋地域で不安定な事態が起きているなかで、我が海軍が展開することの意義はとても大きい」と説明した。また同席者に、華国海軍の動きは一方的な権益の主張ではないかと問われた際には「我々は一帯一路プロジェクトという、極めて社会的意義の大きい事業の責任を負う立場である。そのために必要な行動を権益の主張などとするのは、西側諸国による卑劣なレッテル貼りの典型的な例だ」と反論した。
次に、南シナ海や西太平洋における活動についてリポーターから問われると「元来、太平洋というものは決して米国の庭ではない。我が国と米国で二分され、西太平洋は我が国の核心的権益として、大国の責任を持ってして、地域の安全を守らなければならない。これらの活動に対する妨害の全ては許されてはならない」と語り、西太平洋全体への権益について言及した。
また南シナ海についても「鄭和がかつて開拓したこの海は、今ではアジア人民の重要な物資輸送を担うシーレーンとなっている」とし「考えて欲しい。そのシーレーンに不測の事態があったらどうするのか。例えば一部の国が一方的に権益を主張し、各国の海洋行動を妨害すれば、これは地域活動に深刻な影響を与えかねない」と語り「南シナ海も我々が大国の責任を持って、しっかりとその安全を保障し続けなければならない」とした。
これらについて同席者から、華国こそがその妨害を行なっているのではないかと問われると「米国やフランスは常に南シナ海や台湾周辺海域を西側諸国の海のように扱い、行動しているがこれは我が国のロジックでは考えられないことだ」と語った。
その上で「改めて申し上げるが、太平洋やその周辺海域は最適に防衛者が分配されるべきであり、我々はその範囲内で権利を行使している。これに一点の問題も存在しないと我々は理解している」と語り「将来的にはインド洋と南シナ海、太平洋に我が海軍が常駐しなければならない。これこそが人類運命共同体、一帯一路シルクロードの安全を担保する唯一にして最も素晴らしい手段だ」との見解を示した。
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