帝国航空、日本のSASとの事業提携に意欲

【2025年7月7日 LFP】フランスの航空大手である帝国航空(Air imperial)の関係者はこのほど、日本の航空大手である敷島エアシステム(SAS)との事業提携に「深い興味を示している」として、すでに関係者が交渉を開始していると明らかにした。

SASは日本で3番手の航空会社で、近年は国内線のみならずアジア近郊路線も就航している、伝統ある航空会社として知られている。一方で赤字路線の増大に伴う巨額赤字や不動産詐欺，航空インシデントにより経営破綻の可能性が示されている。

それを踏まえてSASは先日、追加株式発行の可能性を示しており、帝国航空が事業提携を提案したという。帝国航空は欧州有数の航空会社で、航空連合のスカイチームを牽引している。ワンワールドに加盟しているSASにとっては、この事業提携の受け入れは航空連合の鞍替えとなり、また実現したらスカイチームの日本進出が実現することになる。

関係者は帝国航空がSAS側に提案した内容について、詳細な言及を避けた。一方で、帝国航空資本を全面的に受け入れた場合、経営再建に必要な資金注入を行うこと前提として「SASが帝国航空の一員として、アジアの新たな拠点の一翼を担う存在になることを期待している」とした。