【2021年 5月1日 LJO】きのうからフランスを訪れているイスラエルのネタニヤフ首相はきょう、フランスの両院議会に招待され、演説を行った。
ネタニヤフ氏は演説の中で
「フランスを含めた欧州諸国は世界に先駆け、自由経済によって発展してきた。そんな歴史があります。イスラエルも自由経済の影響を強く受け発展してきた歴史があります。強い国家を作るうえで、自由経済というのは欠かせません。」
「昨今地中海の情勢が不安定になっています。悪魔の契約を押し付け、国家の主権を奪うような侵略行為を行っている国家がいます。私は共産主義の悪魔との契約を結びつけられた国家の救済をしたいと思っています。」
と力強く語り、自由経済の護持と地中海における安全保障の重要性を主張、フランスとイスラエルの協力を呼び掛けた。
同氏が演説中、対立のさ中にある華国を暗に「悪魔」と断じた際には、与党やタカ派の議員が立ち上がって喝采を浴びせるといったシーンもあった。
30日にネタニヤフ氏と会談に臨んだジョゼフ皇太子も議会に臨席し、同氏の演説を真剣な表情で傾聴していた。
皇帝の病臥をうけて摂政への就任が取り沙汰されている皇太子は、ネタニヤフ氏の演説のすぐ後にその所信を述べ、
「ネタニヤフ氏の演説は熱意のこもったものであり、感銘を受けた。私たちはイスラエルとの友好関係を喜んで受け入れる。フランスとイスラエルはともに、地中海の憲兵として、自由と平和、国際益のために連帯すべきだ。」
と語り、ネタニヤフ氏の呼びかけに応える姿勢を示した。
あす3日は、プレオベール首相とネタニヤフ首相の間で首脳会談が予定されており、関係のさらなる深化が期待される。
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