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【過去記事】ラ・コンケット 2021は波乱の幕開けに

更新日:2022年7月31日



【2021年 6月30日 LJO】フランスで100年以上にわたり親しまれてきた自転車競技の大会「コンケット・ド・フランス」。通称ラ・コンケットが今年も開催され、盛り上がりを見せているが、2021年は「大会史上最も不幸な年」としてその歴史に不名誉な名を残すことになりそうだ。


今年のラ・コンケットは、広大な大西洋を臨むカンペールからスタートし、21のステージを通じてフランスの主要都市をめぐる、原点回帰ともとれるコース設定となった。本記事が公開される6月30日現在では折り返しにも満たない第5ステージに差し掛かったところだが、選手たちはこの序盤からすでに大会史上類を見ないクラッシュの連続に見舞われている。


最初のクラッシュが発生したのはあろうことか初日のカンペール=ロリアンを結ぶ初日(27日)第1コース。中継放送に映ろうとしたのか、プラカードを掲げた観客がコース間際まで飛び出したことで選手に接触してしまい、後続を巻き込んだ大規模な落車事故を起こした。将棋倒しのような、転倒につぐ転倒で破損した自転車や負傷した選手が道路いちめんに溢れる大混乱となり、レースは事実上の中断を余儀なくされた。

続く第3コースでも不幸は続き、雨天が影響による落車事故が多発。多くの有力選手が負傷し、数名の脱落者が出ている。一部の選手の間ではすでに抗議行動も起きているが、3000キロにも上る長大なコースを管理しなければならない大会運営側は対応を決めかねている。

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