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華国、近くにも核実験再開の可能性 研究者ら


 ──初の水爆実験から50年を迎えた今年、華国が再び核実験に踏み切る可能性がある──。アメリカのシンクタンク「オットー・インテリジェンス」は今日、そう題した研究報告を発表した。


 研究報告には、華国の新疆エティシャフル自治区郊外のロプノールで「明らかに人為的・作為的な」地下坑道の拡張工事が急速に行われていたことを、衛星画像などの複数のデータから突き止めた。

 また研究報告は、新疆にある特殊な統治機構"新疆生産建設兵団(Xinjiang Production and Construction Corps)"の関連企業が募集した奇妙な入札などを指摘した。この入札では核防護服を数十ほど、また放射能の測定器などの大量入札が行われたという。 

 主席研究員のリー氏はこれについて「新疆には原子力発電所もなければ、一般的な原子力施設はありません。そう、一般的なものは」と前置きし「かつて華国は国内でも指折りの辺境であった新疆を使って核実験を繰り返していました。そして核実験は96年を最後に今まで行われていません」とした。


 「今回我々が観測した一連の事象は、北朝鮮が核実験を行った時のものととてもよく似ています。坑道が整備され、多くの核関連品が今ノプロールに持ち込まれています」とリー氏は語る。

 氏によれば、核実験は「あと1.2ヶ月もあればいつでも行える状態になるだろう」という。また実験について「このタイミングで実験を行うなら低出力核の実験である可能性が高い。北京は核実験を技術的な実証ではなく、アメリカの空母機動部隊などを一撃で壊滅させることができるという政治的メッセージのために使うでしょう」と推測した。

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