【2021年 5月6日 LJO】5日、フランスの元老院は、現皇帝ナポレオン7世の膀胱がん発覚を受けて、ジョゼフ=ナポレオン皇太子の摂政就任を要請する元老院議決を発した。皇太子はすぐにこれを承諾、正式に摂政へと就任したことで、病臥にあるナポレオン7世は公務の第一線から退くこととなった。
同日午後、ジョゼフ皇太子は摂政就任後はじめての公務となる、ナポレオン1世没後200周年式典に出席し、スピーチを披露した。
「ナポレオン大帝の統治については、人によって様々なとらえ方を持っているだろう。彼の治世は、栄光の時代であると同時に、戦乱の時代でもあった。歴史と誠実に向き合うなら、彼がもたらした戦乱によって、苦しんだ人々がいたことも忘れてはいけない。一方で、彼が近代フランスの礎を築き、フランス人に希望と栄光を与えたという肯定的側面も、ゆるぎない事実として記憶すべきだろう。」
「私は戦争は絶対に肯定しない。しかし、彼がもたらした希望と栄光の時代は思い起こしてほしい。平和に生きるためには、誰もが希望を、活力を持たなければいけない。今のフランスという国には多くの課題があり、多くのフランス人が、現状に対し不安を感じている。そんな時代だからこそ、『帝国』に、希望、誇り、栄光を見出してほしい。私はそのために、ボナパルトの継承者として、使命を全うするつもりだ。私たちはみな、帝国のもとで兄弟であり、友であり、家族だ。私もその一員として、フランスのために尽くすことをここに約束する。」
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